53. てんびん座 Libra

天秤座  Libra

ティンタブルの触手  Tintabul Tentacles
(さそりの口器  Scorpions Mouthparts)

Zarmina's World

 てんびん座の方向わずか 20光年の彼方にある「グリーゼ 581 g」Gliese 581 g という太陽系外惑星は 2010年に発見され、多くの天文学者に注目されています。上の画像は想像図ですが、赤い星は赤色矮星グリーゼ 581で、その周りには小さな惑星が回っています。グリーゼ 581 g はこの赤色矮星を公転する6番目の惑星です。太陽系ならぬ「グリーゼ系」は、発見者の妻の名に因み「ザルミナ・ワールド」とも呼ばれています。



 この画像の中央にある星が「グリーゼ 581」とのこと。「グリーゼ 581」のある領域は、生命が存在できる「ハビタブルゾーン」Habitable Zone (日本語では生命居住可能領域、生存可能領域)といわれています。この領域には大気と水が存在していると惑星があると考えられています。中でも 2011年に発見された「ハビタブルゾーン」の外側ギリギリのところに位置する「グリーゼ 581d」は、生命が生存できる条件を満たしていますが、地球のように四季はなく、非常に深い海を持つが陸地のない水惑星かもしれないとのことです。太陽に似た恒星や赤色矮星からの放射エネルギーを得て地球のように公転しているという惑星は、この宇宙になんと 400億個も存在すると推定されています。
 ところで世界各地に電波望遠鏡が設置されるようになった近年では、宇宙からの電波信号(パルス)によって惑星の存在が検出されることもあります。宇宙との交信というと疑いの目で見られるような時代は終わろうとしているのかもしれません。


 シサスクのてんびん座のイメージは「ティンタブルの触手」(サソリの口器)。

 てんびん座はかつて、さそり座の触手と考えられていました。シサスクによると「ティンタブルの触手」とは、宇宙通信を行う機器のこと。ハビタブルゾーンに存在する惑星からの電波信号(パルス)をキャッチするイメージが浮かんだのだと思います。


 
 てんびん座の星座図は上図のような天秤をイメージさせる星の結び方になっているものが多いかと思いますが、シサスクの星座図はそれとは異なっており、こんな形です。(シサスク自筆)





 これならサソリの触手をいくらか想像できますね。てんびん座という名になったのは 3000年〜2000年前で、いろいろな謂れがあるようですが、野尻抱影氏によると、その天秤はサソリの爪をもいで作ったということです。てんびん座を構成する星の名前は次のような意味を持っています。

α星 ズベンエルゲヌビ:アラビア語で「南の爪」
β星 ズベンエスカマリ:てんびん座で最も明るい恒星。アラビア語で「北の爪」
γ星 ズベンエルハクラビ:アラビア語でさそり座の爪」
σ星 ブラキウム半規則型変光星

 シサスクにとって、宇宙通信機器はこの形=「パルスを受信できる触手」でなければならないでしょう。因みに星座というのは星座を構成する必須の星が定められているものの、以前にも書いたように繋ぎ方は決まっていません。シサスクオリジナルがあって良いことになっているのです。 
 
 シサスクのてんびん座の曲は 2ページだけで、演奏時間は 1分もかかりません。曲想はまるで鼓動のように放射される電気信号(パルス)の波形のようです。貴重な受信の瞬間をお聴き逃しのないように!

 NASAは近年、「宇宙の音」を公開していて、このてんびん座の曲に酷似している波形も見つかります。それを聴くと、宇宙と繋がるワクワク感が止まりません。こちらのサイトを是非覗いてみてください!

(注:音が出ます)





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