山羊座 Capricornus
うぬぼれ狼 A Vain Wolf
これはやぎ座の中心の方向 4億光年の彼方にあるコンパクト銀河群 HCG 87です。コンパクト銀河群とは、小さな領域に銀河が密集する小規模の銀河群のことで、銀河が近い距離にあるために重力の影響を受け、形状や活動に特徴を持つ銀河が多いそうです。
M30
黄道十二星座の中で一番小さく、目立たない星座であるやぎ座。28000光年にあるM30もメシエ天体の球状星団の中では地味な存在とのことですが、望遠鏡で十分に観察できるそうです。
これはシサスク自筆のやぎ座の星座図です。やぎ座の α星は右上にあり、 ALGEDI(アルゲディ)という名前が付いています。アラビア語で「子ヤギ」の意味です。この星は α1、α2 に分離される二重星 Alpha Capricorni(連星ではない)で、視力が良ければ肉眼で 2つの星が見えるそうです。
これはやぎ座の中心の方向 4億光年の彼方にあるコンパクト銀河群 HCG 87です。コンパクト銀河群とは、小さな領域に銀河が密集する小規模の銀河群のことで、銀河が近い距離にあるために重力の影響を受け、形状や活動に特徴を持つ銀河が多いそうです。
黄道十二星座の中で一番小さく、目立たない星座であるやぎ座。28000光年にあるM30もメシエ天体の球状星団の中では地味な存在とのことですが、望遠鏡で十分に観察できるそうです。
これはシサスク自筆のやぎ座の星座図です。やぎ座の α星は右上にあり、 ALGEDI(アルゲディ)という名前が付いています。アラビア語で「子ヤギ」の意味です。この星は α1、α2 に分離される二重星 Alpha Capricorni(連星ではない)で、視力が良ければ肉眼で 2つの星が見えるそうです。
星座図左上の DENEB ALGEDI (デネブ・アルゲディ)は「ヤギの尾」の意味する言葉に由来します。やぎ座は最も古い神話を持つ星座の一つで、星座絵はなんと下半身が魚の尾になっているヤギです。やぎ座は古代バビロニアの冬至点(現在はいて座が冬至点)で、その時期はユーフラテス川の氾濫が起きる雨季だったとのこと。下半身が魚の尾という奇妙な姿はそのことと関係があるのではないかともいわれています。ギリシャ時代になると、この逆三角の形は神々の門あるいは天国への門とされ、人はここから昇天すると考えられていました。
シサスクのやぎ座のイメージは「うぬぼれ狼」。
前曲、おおかみ座で宇宙やブラックホールに例えられた狼は、すっかり自惚れてしまったのでしょうか。シサスクはおおかみ座とやぎ座が古代バビロニアにおいて動物のイメージから生まれた星座であること、二重星を含むという共通点があることなどに気づいて欲しくて「狼」をタイトルに加えたのかもしれません。おおかみ座とやぎ座を比べて優劣をつけたかったわけではなく、どちらもなかなか素晴らしいのだと素直に言いたかったのだと思います。
やぎ座のシサスクの音楽は得意げで、調子に乗っています。その躍動感はろくぶんぎ座(陽気な狼)の音楽とも似ていて、おおかみ座で記した「狼を象徴するリズム」がここでも使われています。面白いのは、この曲にも「蝶」らしき姿が見えることです。しかし「蝶のテーマ」ではなく、ほうおう座 80小節から現れる力強い和音とアルペジョのパッセージが組み込まれています。 自惚れて浮かれる狼を一蹴するかのように、蝶のパッセージと和音が轟いたかと思うと、狼も負けじと吠える。お互いの顔を見合うような「沈黙の4秒間(G.P 4sec. とある)」。そんなことが繰り返されて、曲の終わりは蝶がちょっぴりからかうかのように飛び去ります。その最後の一音はなんとおおかみ座の最後と高さも同じ レ D。シサスクのユーモアが光ってます!
星座図左上の DENEB ALGEDI (デネブ・アルゲディ)は「ヤギの尾」の意味する言葉に由来します。やぎ座は最も古い神話を持つ星座の一つで、星座絵はなんと下半身が魚の尾になっているヤギです。やぎ座は古代バビロニアの冬至点(現在はいて座が冬至点)で、その時期はユーフラテス川の氾濫が起きる雨季だったとのこと。下半身が魚の尾という奇妙な姿はそのことと関係があるのではないかともいわれています。ギリシャ時代になると、この逆三角の形は神々の門あるいは天国への門とされ、人はここから昇天すると考えられていました。
シサスクのやぎ座のイメージは「うぬぼれ狼」。
前曲、おおかみ座で宇宙やブラックホールに例えられた狼は、すっかり自惚れてしまったのでしょうか。シサスクはおおかみ座とやぎ座が古代バビロニアにおいて動物のイメージから生まれた星座であること、二重星を含むという共通点があることなどに気づいて欲しくて「狼」をタイトルに加えたのかもしれません。おおかみ座とやぎ座を比べて優劣をつけたかったわけではなく、どちらもなかなか素晴らしいのだと素直に言いたかったのだと思います。
やぎ座のシサスクの音楽は得意げで、調子に乗っています。その躍動感はろくぶんぎ座(陽気な狼)の音楽とも似ていて、おおかみ座で記した「狼を象徴するリズム」がここでも使われています。面白いのは、この曲にも「蝶」らしき姿が見えることです。しかし「蝶のテーマ」ではなく、ほうおう座 80小節から現れる力強い和音とアルペジョのパッセージが組み込まれています。
自惚れて浮かれる狼を一蹴するかのように、蝶のパッセージと和音が轟いたかと思うと、狼も負けじと吠える。お互いの顔を見合うような「沈黙の4秒間(G.P 4sec. とある)」。そんなことが繰り返されて、曲の終わりは蝶がちょっぴりからかうかのように飛び去ります。その最後の一音はなんとおおかみ座の最後と高さも同じ レ D。シサスクのユーモアが光ってます!
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