南魚座 Piscis Austrinus
孤独に漂って Drifting alone
Ice Ring around Nearby Star Fomalhaut
オレンジに輝くうお座の α星 フォーマルハウトの周囲には、大量の氷や塵、微小天体が集まる巨大な帯がリング状に取り巻いています。その直径は約346億キロにも及びます。2004年、このリングの中にフォーマルハウト b という惑星らしき光源が発見され、太陽系外惑星かと騒がれました。以来、観測は続けられましたが、2014年には消えてしまったようです。 フォーマルハウトはアラビア語で「魚の口」という意味を持ち、質量は太陽の2倍、年齢は太陽の 10倍若く、25光年という非常に近い位置にあります。
Hickson 91 in Piscis Austrinus
HCG 91(ヒクソン・コンパクト銀河群の一つ)はみなみのうお座の方向、約3億2000万光年にあります。中央に集まるように存在するカラフルな 3つの渦巻銀河は互いに引き合い、やがて単一の銀河へ合体していくと考えられています。
1億光年にある HCG 91 にも、合体しようとしている 3つの銀河があります。塵のように見えるのは相互作用によってすでに形が崩れてしまった渦巻銀河です。
これは 6500万光年にある渦巻銀河です。
シサスクのみなみのうお座のイメージは「孤独に漂って」。
エストニアから見えるみなみのうお座は非常に高度が低く、南方の憧れの星座であると同時に、すぐに地平から姿を消してしまうことに淋しさを感じるのでしょう。また南の空低くには明るい星がないため、フォーマルハウトだけが目立って孤独な一つ星に見えるのだと思います。日本人にとってのカノープスのように・・。あるいは冒頭の画像で見たように、姿を消した太陽系外惑星フォーマルハウト b への思いも含まれているでしょうか。
NASAのページに美しいイメージ図を見つけました。土星からはこんな風にフォーマルハウトが見えているという図です。よく見るとフォーマルハウト b らしき小さな惑星がフォーマルハウトを周回しているではないですか!
シサスクのみなみのうお座の音楽では、ほうおう座の冒頭に現れた「赤道の星空」の主導動機(ラ - ファ# - ド)が突如再現し、その後も 2度出現します。
この主導動機は宇宙のとてつもない巨大な力を暗示するかのようです。銀河の衝突音も、ブラックホールに星々が吸い込まれる音も、私たちの耳に聞こえるわけではなく、目に見えたものから何が起こっているのか、どんな音がするのか想像することしかできません。シサスクが表現した轟くような音は衝突や爆発でしょうか? かすかに聞こえるような音は何億光年も離れた遠い星からの光でしょうか? そうとは限らないでしょう。その逆もあり得るのではないでしょうか。爆発によって突如、何億光年も先の星の存在が明らかになったり、優しい音がいつもよく見えて安心感を与えてくれる一等星を表現しているかもしれません。そして音の動きは宇宙というものが絶えず動き、進化あるいは衰退していることを表しているのではないでしょうか。 そんなふうに考えてみるとシサスクのみなみのうお座の曲は、目立つ星もそうでない星も、声もなく孤独に一生を終える花、あるいは花の種子のような存在であることを表現しているように思えてきます。
しかしながら、謎めく主導動機がなぜ再び、神の啓示のようにここで轟くのか。その理由は続くうお座の曲で明らかになるかもしれません。
オレンジに輝くうお座の α星 フォーマルハウトの周囲には、大量の氷や塵、微小天体が集まる巨大な帯がリング状に取り巻いています。その直径は約346億キロにも及びます。2004年、このリングの中にフォーマルハウト b という惑星らしき光源が発見され、太陽系外惑星かと騒がれました。以来、観測は続けられましたが、2014年には消えてしまったようです。
フォーマルハウトはアラビア語で「魚の口」という意味を持ち、質量は太陽の2倍、年齢は太陽の 10倍若く、25光年という非常に近い位置にあります。
Hickson 91 in Piscis Austrinus
HCG 91(ヒクソン・コンパクト銀河群の一つ)はみなみのうお座の方向、約3億2000万光年にあります。中央に集まるように存在するカラフルな 3つの渦巻銀河は互いに引き合い、やがて単一の銀河へ合体していくと考えられています。
1億光年にある HCG 91 にも、合体しようとしている 3つの銀河があります。塵のように見えるのは相互作用によってすでに形が崩れてしまった渦巻銀河です。
これは 6500万光年にある渦巻銀河です。
シサスクのみなみのうお座のイメージは「孤独に漂って」。
エストニアから見えるみなみのうお座は非常に高度が低く、南方の憧れの星座であると同時に、すぐに地平から姿を消してしまうことに淋しさを感じるのでしょう。また南の空低くには明るい星がないため、フォーマルハウトだけが目立って孤独な一つ星に見えるのだと思います。日本人にとってのカノープスのように・・。あるいは冒頭の画像で見たように、姿を消した太陽系外惑星フォーマルハウト b への思いも含まれているでしょうか。
NASAのページに美しいイメージ図を見つけました。土星からはこんな風にフォーマルハウトが見えているという図です。よく見るとフォーマルハウト b らしき小さな惑星がフォーマルハウトを周回しているではないですか!
シサスクのみなみのうお座の音楽では、ほうおう座の冒頭に現れた「赤道の星空」の主導動機(ラ - ファ# - ド)が突如再現し、その後も 2度出現します。
この主導動機は宇宙のとてつもない巨大な力を暗示するかのようです。銀河の衝突音も、ブラックホールに星々が吸い込まれる音も、私たちの耳に聞こえるわけではなく、目に見えたものから何が起こっているのか、どんな音がするのか想像することしかできません。シサスクが表現した轟くような音は衝突や爆発でしょうか? かすかに聞こえるような音は何億光年も離れた遠い星からの光でしょうか? そうとは限らないでしょう。その逆もあり得るのではないでしょうか。爆発によって突如、何億光年も先の星の存在が明らかになったり、優しい音がいつもよく見えて安心感を与えてくれる一等星を表現しているかもしれません。そして音の動きは宇宙というものが絶えず動き、進化あるいは衰退していることを表しているのではないでしょうか。
そんなふうに考えてみるとシサスクのみなみのうお座の曲は、目立つ星もそうでない星も、声もなく孤独に一生を終える花、あるいは花の種子のような存在であることを表現しているように思えてきます。
しかしながら、謎めく主導動機がなぜ再び、神の啓示のようにここで轟くのか。その理由は続くうお座の曲で明らかになるかもしれません。
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