19. こいぬ座 Canis Minor

小犬座  Canis Minor

混乱  Confusion

Cold Mountain Sky

 おおいぬ座こいぬ座は、狩人オリオンが連れている 2匹の犬といわれています。


Winter Hexagon Over Stagecoach Colorado

 おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウスと、こいぬ座のプロキオンが「冬の大三角」を形作ることは、以前、おおいぬ座で書きました。こいぬ座のプロキオンは、上の写真のように、六角形の一部でもあります。この六角形は「冬の六角形」あるいは「冬のダイヤモンド」と呼ばれ、6つの 1等星(オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン)で形作られています。

 シサスクのおおいぬ座のイメージが「性急」であるのに対し、こいぬ座は「混乱」です。

 こいぬ座のプロキオンは、おおいぬ座のシリウスより十数分前に昇ってくるとのことです。もしかしたら、「シリウスが昇って来ないと、冬の六角形も冬の大三角も作れやしない!」などと混乱しているのでしょうか?

 こいぬ座の星は 2つしかなく、犬の形には到底見えません。シサスクのこいぬ座の音楽は、子犬が騒いでいるようにも聞こえる落ち着かない曲ですが、この 2つしかない星を同音反復で表現しているのかもしれません。コーダでは、8拍の和音が 5種類、登場しますが、5番目の和音だけ、立ち止まったように倍長く引き延ばされます。”プロキオン君” は「冬の六角形」の星を一つずつ確認しようとするも、「あと一つ足りない、おかしい」と最後は頭が混乱、おろおろキャンキャン!と終わっています(笑)
 こんな解釈で、シサスクさん、ごめんなさい   m(_ _)m







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