小馬座 Equuleus
閃光 The Flash!
NGC 7015は 2億300万光年にある渦巻銀河です。小さな画像ながら、くっきりとした腕を持ち、中心部も明るく美しい銀河です。
こうま座はみなみじゅうじ座に次ぎ、全天で 2番目に小さい星座です。シサスクが星座図に記した天体は 3つの銀河しかありません。しかし 3つとも NASAには画像がなく、NGC 7015以外は鮮明なものが見つかりませんでした。
こうま座の形は馬の頭部だけを表しています。α星 キタルファ Kitalphaは「馬の一部」という意味です。ここで私の意見なのですが(シサスクさん、ごめんなさい)、馬の頭部を表すのなら、 εは γとではなく、αと繋ぐ方がわかりやすいのではないでしょうか。 γは馬の鼻先、α - εが首の部分になります。次の写真で見ると、こうま座が馬の頭部のイメージであることは明らかです。
Summer to Winter Milky Way
ヘルクレス座でもお借りした写真を再度利用し、こうま座周辺を書き入れてみました。こうま座は目立たない星ばかりですので、まず探し方から・・白い点線を参考にしてください。
1. 夏の大三角を探す。
2. わし座 Aaquila のアルタイル Altair から上へ、いるか座 Delphinus を探す。 いるか座はとても小さいですが、はくちょう座 Cygnus やこと座 Lyra からも 見当がつけやすいです。
3. いるか座の菱形の横の星を結んだライン上に、こうま座の鼻の先があります。
馬の顔の形のこうま座 Equuleus 、見つかりましたか? こうま座の上の方にはエニフ Enifという星があります。これはペガスス(ペガスス座 Pegasus)の鼻を意味します。こうま座は翼を持つ天馬ペガススと親子のように顔を並べて寄り添っているのです。そのイメージに近い「ウラニアの鏡」(1894年)からの図を写真と同じに角度にして載せておきます。上の写真ではペガススの前足まで写っています。
シサスクのこうま座のイメージは「閃光」。何が光っているのでしょうか。
シサスクが星座図の四角形の中央に記した NGC 7040は正確には、こうま座の馬の顔の鼻の方に近いところにあるようです。上の夜空の写真をじっと見ていたら閃いたことが!(閃光=ひらめき?)もしかしたらこうま座も北極星を指し示しているのではないか・・と。 馬の鼻先から北極星に赤点線を引いてみて驚きました。はくちょう座の十字の真ん中を通過。もしやと思い、ペガススの鼻 Enifからも引いてみると、はくちょう座のデネブ Denebを通過(赤点線で表示)。見事に北極星を指し示す存在になっているではありませんか。
シサスクのこうま座の音楽は、遥か遠い宇宙の彼方から光が届くような冒頭が印象的です。(譜例1)
【譜例1】 クライマックスは左手の上腕で ラ(A)のクラスターで fffに達します。(譜例2)
【譜例2】
ラ(A)の音というと、こじし座で見つかって以来、北極星と繋がる星座で見られる気がします。このことについてはこの曲集の最後でまとめてみたいと思います。
最後は ffから突然の pp、ハ長調への転調で意表をつくような終わり方をしますが(譜例3)これは次の曲へのバトンタッチを意味するようです。 次回は北極星を指し示すことで有名な北斗七星 Big Dipperへ。星座の名前はもうお分かりですね。
【譜例3】
こうま座の音楽はわずか 31小節、40秒足らずで終わってしまいます。閃光とは一瞬の光。でもどんなに強烈な光でも、地球に届くまでに気の遠くなる年月がかかります。こうま座は画像も不十分、きっとまだ未知の領域なのでしょう。何か特別な光を発しないとその存在が知られることはないのかもしれません。シサスクはそんなこうま座のイメージに「!」マークをつけました。エストニア語で Sutsti ! 英訳は The Flash ! となっています。注目して!Attention Please! の意味合いや、もっと輝いて!という彼の願いもあったのではないでしょうか。
こうま座の形は馬の頭部だけを表しています。α星 キタルファ Kitalphaは「馬の一部」という意味です。ここで私の意見なのですが(シサスクさん、ごめんなさい)、馬の頭部を表すのなら、 εは γとではなく、αと繋ぐ方がわかりやすいのではないでしょうか。 γは馬の鼻先、α - εが首の部分になります。次の写真で見ると、こうま座が馬の頭部のイメージであることは明らかです。
ヘルクレス座でもお借りした写真を再度利用し、こうま座周辺を書き入れてみました。こうま座は目立たない星ばかりですので、まず探し方から・・白い点線を参考にしてください。
1. 夏の大三角を探す。
2. わし座 Aaquila のアルタイル Altair から上へ、いるか座 Delphinus を探す。
いるか座はとても小さいですが、はくちょう座 Cygnus やこと座 Lyra からも
見当がつけやすいです。
3. いるか座の菱形の横の星を結んだライン上に、こうま座の鼻の先があります。
馬の顔の形のこうま座 Equuleus 、見つかりましたか? こうま座の上の方にはエニフ Enifという星があります。これはペガスス(ペガスス座 Pegasus)の鼻を意味します。こうま座は翼を持つ天馬ペガススと親子のように顔を並べて寄り添っているのです。そのイメージに近い「ウラニアの鏡」(1894年)からの図を写真と同じに角度にして載せておきます。上の写真ではペガススの前足まで写っています。
シサスクのこうま座のイメージは「閃光」。何が光っているのでしょうか。
シサスクが星座図の四角形の中央に記した NGC 7040は正確には、こうま座の馬の顔の鼻の方に近いところにあるようです。上の夜空の写真をじっと見ていたら閃いたことが!(閃光=ひらめき?)もしかしたらこうま座も北極星を指し示しているのではないか・・と。
馬の鼻先から北極星に赤点線を引いてみて驚きました。はくちょう座の十字の真ん中を通過。もしやと思い、ペガススの鼻 Enifからも引いてみると、はくちょう座のデネブ Denebを通過(赤点線で表示)。見事に北極星を指し示す存在になっているではありませんか。
シサスクのこうま座の音楽は、遥か遠い宇宙の彼方から光が届くような冒頭が印象的です。(譜例1)
【譜例1】
クライマックスは左手の上腕で ラ(A)のクラスターで fffに達します。(譜例2)
【譜例2】
ラ(A)の音というと、こじし座で見つかって以来、北極星と繋がる星座で見られる気がします。このことについてはこの曲集の最後でまとめてみたいと思います。
最後は ffから突然の pp、ハ長調への転調で意表をつくような終わり方をしますが(譜例3)これは次の曲へのバトンタッチを意味するようです。
次回は北極星を指し示すことで有名な北斗七星 Big Dipperへ。星座の名前はもうお分かりですね。
【譜例3】
こうま座の音楽はわずか 31小節、40秒足らずで終わってしまいます。閃光とは一瞬の光。でもどんなに強烈な光でも、地球に届くまでに気の遠くなる年月がかかります。こうま座は画像も不十分、きっとまだ未知の領域なのでしょう。何か特別な光を発しないとその存在が知られることはないのかもしれません。シサスクはそんなこうま座のイメージに「!」マークをつけました。エストニア語で Sutsti ! 英訳は The Flash ! となっています。注目して!Attention Please! の意味合いや、もっと輝いて!という彼の願いもあったのではないでしょうか。
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