南三角座 Triangulum Australe
二等辺三角形のコントラスト Isosceles Contrasts
ESO 137-001
みなみのさんかく座は天の川の中にあります。三角定規の形をしており、じょうぎ座、コンパス座と並んでいます。北半球からよく見える星座に「みなみの」とつけて星座の名前になったのは、この星座のほかにみなみのうお座、みなみのかんむり座があります。
この画像の左上にある銀河 ESO 137-001は、みなみのさんかく座の方向、約 2億光年にあり、「じょうぎ座銀河団」の中心部に向かって 1時間に約 700万km という速さで移動しています。銀河が密集している銀河団では、銀河の間は高温ガスで満たされており、そうした空間を銀河が移動すると、この画像のような銀河の尾が残るそうです。この青い尾では、新しい星の形成が確認されています。
NGC 6025(Wikipedia)
シサスクの自筆の星座図には、じょうぎ座との境界線にある散開星団 NGC 6025が記されていますが、NASAのページにその画像が見つかりませんでしたので、Wikipediaのフリー画像からいただきました。
シサスクのみなみのさんかく座のイメージは「二等辺三角形のコントラスト」。
みなみのさんかく座は、きれいな二等辺三角形を形作っています。シサスクは音楽の構成を次のように楽譜上に明記しています。
A=189 拍
B=189 拍
C1=70 拍
C2=70 拍
Coda(終結部)34拍
なんと拍数によって、二等辺三角形のコントラストを表現しているのです。上の星座図(シサスク自筆)にこの数字を写してみるとわかりやすいですね。
曲想もA、B、C で大きく変わります。
A:3拍子で三角形を表している? 「みなみの」さんかく座を意識してかエキゾチックな音楽。
B:アクセントのついた符点のリズムで三角形の 3つの頂点の星たち を表しているよう。
C:底辺の真ん中の星が動き出して四角形や円形を作るかのような 響きの深い滑らかな音楽。
C は二等辺三角形の底辺部分で、真ん中に星があることから、C1と C2の 2つの部分に分けています。後半に エストニアの V.G-Ridala (1885-1942)の歌 "Tunnen tuima neiu" を挿入、さらに Coda を加えて、その旋律をリフレインして終わっています。この歌は民族衣装を着たエストニアの女性が踊る音楽としても有名なようです。でもなぜ「南半球」の星座の曲に、北国エストニアの曲が取り込まれたのでしょうか。歌詞の意味からは理由になるような答えが見つからないのですが、C1のシサスク・オリジナルの旋律と C2の挿入歌の旋律は、使われている音がどことなく似ています。オーストラリアで星を見ているうちに、心がふと故郷に帰っていったのかもしれません。星空は国境を越え、一つですから・・。
ESO 137-001
みなみのさんかく座は天の川の中にあります。三角定規の形をしており、じょうぎ座、コンパス座と並んでいます。北半球からよく見える星座に「みなみの」とつけて星座の名前になったのは、この星座のほかにみなみのうお座、みなみのかんむり座があります。
この画像の左上にある銀河 ESO 137-001は、みなみのさんかく座の方向、約 2億光年にあり、「じょうぎ座銀河団」の中心部に向かって 1時間に約 700万km という速さで移動しています。銀河が密集している銀河団では、銀河の間は高温ガスで満たされており、そうした空間を銀河が移動すると、この画像のような銀河の尾が残るそうです。この青い尾では、新しい星の形成が確認されています。
NGC 6025(Wikipedia)
シサスクの自筆の星座図には、じょうぎ座との境界線にある散開星団 NGC 6025が記されていますが、NASAのページにその画像が見つかりませんでしたので、Wikipediaのフリー画像からいただきました。
シサスクのみなみのさんかく座のイメージは「二等辺三角形のコントラスト」。
みなみのさんかく座は、きれいな二等辺三角形を形作っています。シサスクは音楽の構成を次のように楽譜上に明記しています。
A=189 拍
B=189 拍
C1=70 拍
C2=70 拍
Coda(終結部)34拍
なんと拍数によって、二等辺三角形のコントラストを表現しているのです。上の星座図(シサスク自筆)にこの数字を写してみるとわかりやすいですね。
曲想もA、B、C で大きく変わります。
A:3拍子で三角形を表している?
「みなみの」さんかく座を意識してかエキゾチックな音楽。
B:アクセントのついた符点のリズムで三角形の 3つの頂点の星たち
を表しているよう。
C:底辺の真ん中の星が動き出して四角形や円形を作るかのような
響きの深い滑らかな音楽。
C は二等辺三角形の底辺部分で、真ん中に星があることから、C1と C2の 2つの部分に分けています。後半に エストニアの V.G-Ridala (1885-1942)の歌 "Tunnen tuima neiu" を挿入、さらに Coda を加えて、その旋律をリフレインして終わっています。この歌は民族衣装を着たエストニアの女性が踊る音楽としても有名なようです。でもなぜ「南半球」の星座の曲に、北国エストニアの曲が取り込まれたのでしょうか。歌詞の意味からは理由になるような答えが見つからないのですが、C1のシサスク・オリジナルの旋律と C2の挿入歌の旋律は、使われている音がどことなく似ています。オーストラリアで星を見ているうちに、心がふと故郷に帰っていったのかもしれません。星空は国境を越え、一つですから・・。
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