14. からす座 Corvus

烏座  Corvus

風雪  Snowstorm

The Antennae (NGC 4038 and NGC 4039)

 ハートのリボンのように見えるこの銀河の名前は「触覚銀河」、あるいは「アンテナ銀河」。これは 2つの銀河が衝突し、変形した相互作用銀河です。ハートを結ぶ左右に分かれるリボンは、銀河を構成する星やガスなどの物質が流れ出ている様子です。

 シサスクのからす座のイメージは「風雪」。

 左右交互にゴトゴトとリズムを刻む前半と、後半、ユニゾンになっていく音楽は、 2つの似たような銀河がぶつかり合い、やがて合体していくような音にも聞こえます。後半の跳躍には外側に放射するようなエネルギーを感じます。「風雪」 Snowstorm としたのは、その激しさを表現したかったのかもしれません

 野尻抱影氏によると、からす座は烏が海蛇の背に留まって嘴でつついている姿とあり、シサスクの音楽は確かに、烏がつついているようにも聞こえますが、この銀河の衝突の画像を見ることで、この曲が全く違うものに思えてきます。



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