去年、作曲家Sisask氏のこの宇宙の星々の曲集に出逢い、もともと宇宙に興味のあったわたしは、星が音になっている…!🌌🎶✴︎ことにトキメキ、感激し、自分のレパートリーに少しずつ取り入れ、勉強させていただいています。自分の想像力や、楽譜に書かれていることだけではきっと作曲家さんの想いや意図を十分に汲み取ることはできないだろうな…と思い、調べているうちに吉岡様のブログにたどりつきました。一曲一曲丁寧に、星々の写真付きで説明を書いてくださっていて、見ているだけでも楽しく、またとても勉強になります。ずいぶん前から見させていただいています。本当にありがとうございます。また演奏も合わせて、聴かせていただいています。素晴らしく煌めきに溢れた音を聴いていると、遠くの宇宙まで旅をしている気分になります…⭐︎。+゚・ ひとつ、質問させていただきたいことがあるのですが、Starry Sky Cycle No.1 Northern Sky Op.10の3曲目のイルカ座についてなのですが、楽譜の方では副題はrelatedness, The Prelude of Rainsと書かれているのですが、吉岡様はConjunction - The Prelude to a Meteor Shower 連鎖 - 流星雨のプレリュードと書かれていますよね。わたしは、吉岡様が書かれている副題の方が、曲にピッタリで、素敵だと思うのですが、楽譜に書かれているとおり、関連性- 雨の前奏曲という副題を優先するべきか…いつも、紹介する時などに悩んでしまいます。吉岡様の書かれている副題は作曲家の方から直接伝えられたものなのかなとも想像します。もしよろしければ、どちらの副題がよりシサスク氏の想いに近いのか教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
悠希子様 温かいコメント、心より御礼申し上げます。お返事が大変遅くなりましたことを重ねてお詫びいたします。体調が悪かったり、多忙だったりでコメントのチェックを怠っておりました。 この拙いブログをお読みくださり、また演奏もお聴きいただいてるとのこと、大変励まされる思いです。曲の解釈は作曲者からすべてについて直接詳細を聞けているわけではなく、シサスクさんは英語ができなかったため、エストニア語でのやりとりはAIが発達してきたこれからと思っていたところでした。しかし、彼とはもう二度と会うことができなくなってしまいました。ただ3枚のCDは生前のシサスクさんも聞いてくださって、南半球と赤道は私の生演奏をエストニアで聴いてくださっていますので、その演奏解釈については概ね満足していただいたかと思っております。私は彼に出会うまでは天文学については無知だったといってよく、でも彼の曲を弾くためには最低限の天文学的知識を得ることは必須と思い、勉強を始めました。このブログは私の勉強のためでもありました。全部、英語に訳した後に、エストニア語にも訳して、彼に見てもらいたかったけれど、間に合いませんでした。しかし彼は楽譜とそこに残した星座図で多くのことを語っていたことがわかりました。おそらく間違った解釈もあり、今後、訂正しなければならないかもしれません。 さて、ご指摘のいるか座についてですが、するどいご意見をありがとうございます。副題の英訳はedition49にある英訳が必ずしも正しくなく、私が持っているエストニア語が載っている楽譜も参考にして訳出しています。Conjunctionと訳したのは意訳と言ってよいでしょう。エストニア語は seotus となっていて、直訳としてはConnectionが一番近いかもしれません。The Prelude of the Rains はこれ以外の英語訳はありえませんが、普通に訳すと「雨のプレリュード」となってしまい、なんのことかわかりません。天文学的な文脈の中なので、「星の雨」とか「流星群」など詩的なタイトルが浮かび、間を取って「流星雨」としました。なお、relatednessを尊重し、悠希子様のご指摘から、楽譜に書かれている通りにrelatedness「関連」、The Prelude of the Rains 「流星雨のプレリュード」と直そうかなとも思ったりもします。実は初めて訳した時は「関連」や「連関」でした。考えすぎも良くないですね。。ご紹介いただくときは、どちらでも大丈夫です。
コメント
はじめまして*
突然のコメント失礼いたします。
去年、作曲家Sisask氏のこの宇宙の星々の曲集に出逢い、もともと宇宙に興味のあったわたしは、星が音になっている…!🌌🎶✴︎ことにトキメキ、感激し、自分のレパートリーに少しずつ取り入れ、勉強させていただいています。自分の想像力や、楽譜に書かれていることだけではきっと作曲家さんの想いや意図を十分に汲み取ることはできないだろうな…と思い、調べているうちに吉岡様のブログにたどりつきました。一曲一曲丁寧に、星々の写真付きで説明を書いてくださっていて、見ているだけでも楽しく、またとても勉強になります。ずいぶん前から見させていただいています。本当にありがとうございます。また演奏も合わせて、聴かせていただいています。素晴らしく煌めきに溢れた音を聴いていると、遠くの宇宙まで旅をしている気分になります…⭐︎。+゚・
ひとつ、質問させていただきたいことがあるのですが、Starry Sky Cycle No.1
Northern Sky Op.10の3曲目のイルカ座についてなのですが、楽譜の方では副題はrelatedness, The Prelude of Rainsと書かれているのですが、吉岡様はConjunction - The Prelude to a Meteor Shower 連鎖 - 流星雨のプレリュードと書かれていますよね。わたしは、吉岡様が書かれている副題の方が、曲にピッタリで、素敵だと思うのですが、楽譜に書かれているとおり、関連性-
雨の前奏曲という副題を優先するべきか…いつも、紹介する時などに悩んでしまいます。吉岡様の書かれている副題は作曲家の方から直接伝えられたものなのかなとも想像します。もしよろしければ、どちらの副題がよりシサスク氏の想いに近いのか教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
こちらのブログが英語翻訳も始められているとのこと、海外の方にシサスク氏の音楽を紹介する際はぜひこちらのブログも合わせて紹介させていただきます🌟
素晴らしいブログをありがとうございます🌸
温かいコメント、心より御礼申し上げます。お返事が大変遅くなりましたことを重ねてお詫びいたします。体調が悪かったり、多忙だったりでコメントのチェックを怠っておりました。
この拙いブログをお読みくださり、また演奏もお聴きいただいてるとのこと、大変励まされる思いです。曲の解釈は作曲者からすべてについて直接詳細を聞けているわけではなく、シサスクさんは英語ができなかったため、エストニア語でのやりとりはAIが発達してきたこれからと思っていたところでした。しかし、彼とはもう二度と会うことができなくなってしまいました。ただ3枚のCDは生前のシサスクさんも聞いてくださって、南半球と赤道は私の生演奏をエストニアで聴いてくださっていますので、その演奏解釈については概ね満足していただいたかと思っております。私は彼に出会うまでは天文学については無知だったといってよく、でも彼の曲を弾くためには最低限の天文学的知識を得ることは必須と思い、勉強を始めました。このブログは私の勉強のためでもありました。全部、英語に訳した後に、エストニア語にも訳して、彼に見てもらいたかったけれど、間に合いませんでした。しかし彼は楽譜とそこに残した星座図で多くのことを語っていたことがわかりました。おそらく間違った解釈もあり、今後、訂正しなければならないかもしれません。
さて、ご指摘のいるか座についてですが、するどいご意見をありがとうございます。副題の英訳はedition49にある英訳が必ずしも正しくなく、私が持っているエストニア語が載っている楽譜も参考にして訳出しています。Conjunctionと訳したのは意訳と言ってよいでしょう。エストニア語は seotus となっていて、直訳としてはConnectionが一番近いかもしれません。The Prelude of the Rains はこれ以外の英語訳はありえませんが、普通に訳すと「雨のプレリュード」となってしまい、なんのことかわかりません。天文学的な文脈の中なので、「星の雨」とか「流星群」など詩的なタイトルが浮かび、間を取って「流星雨」としました。なお、relatednessを尊重し、悠希子様のご指摘から、楽譜に書かれている通りにrelatedness「関連」、The Prelude of the Rains 「流星雨のプレリュード」と直そうかなとも思ったりもします。実は初めて訳した時は「関連」や「連関」でした。考えすぎも良くないですね。。ご紹介いただくときは、どちらでも大丈夫です。
副題の訳出は悩ましいことが他の星座でもまだあります。ご指摘本当にありがとうございます。
英語翻訳は大変で正直めげそうです。せめてやりかけた北半球まではなんとかしたいと思っております。
最近、最終章の「北極の星空」のレコーディングを終えました。事情があり、リリースは年内にできるかわからないのですが、発売の発表はこのブログにもさせていただきます。今後とも見守っていただければ幸いです。
幻の「いるか座流星群」の話をシサスクが知っていたかどうかは、文章にも書いた通り推測のままで、本人に確認とれていません。でも音楽から宇宙に興味をもってくれることを彼はもっとも望んでいるので、よく見つけたねと喜んでくれると思ってます。